劇作家・演出家・少年王者舘主宰。1960年愛知県一宮市生まれ。
1982年、劇団・少年王者（のち少年王者舘）を旗揚げ。名古屋市七ツ寺共同スタジオを拠点とし、首都圏関西圏他で公演。
演劇公演のほか、映画、人形劇、コンサート演出、エッセイ執筆を手掛ける。
少年王者舘などの公演チラシデザイン・イラスト・コラージュは、天野が手掛けている。
台本原稿は手書き、イラストはペン、最近はシャープペンシル・色鉛筆、コラージュは、ハサミ・糊・手貼り。

1982年　劇団・少年王者（後に少年王者舘）旗揚げ公演『月光遠方通信』於・七ツ寺共同スタジオ。
1984年　劇団・少年王者第5回公演『自由ノ人形』初の愛知県外での公演。於・七ツ寺共同スタジオ、ザ・スズナリ。
1987年　七ツ寺共同スタジオ創立15周年＆少年王者舘創立5周年記念企画、野外劇『少年ノ玉』作・演出。日本維新派との合同公演。
1990年〜　映像担当濱嶋將裕のアイデアを元に、後年「プロジェクション・マッピング」と呼ばれる映像投影を多岐に渡って「劇」に導入。
また、同時期より「ループ」「繰り返し」「重ね合わせ」「因果律の逆転」などの演出技法を模索、確立。
1992年　七ツ寺共同スタジオ創立20周年＆少年王者舘創立10周年記念企画、野外劇『高丘親王航海記』脚本・演出（原作：澁澤龍彦）。
客席から舞台奥まで約100mの壮大な野外劇空間を出現させた。
1994年　初監督映画『トワイライツ』(愛知芸術文化センターオリジナル映像作品)製作。16mm／33分。
オーバーハウゼン国際短編映画祭グランプリ、メルボルン国際映画グランプリ受賞。
1996年　第９回名古屋市青年会議所TARG賞文化部門受賞。
1997年　名古屋市芸術奨励賞受賞。
1998年　日本インターネット演劇大賞最優秀個人賞受賞。
1998〜2008年　KUDAN Project（小熊ヒデジと寺十吾との二人芝居ユニット）で、アジア10都市公演等海外公演多数。
2004年　ITOプロジェクト糸あやつり人形芝居『平太郎化物日記』初演。作・演出。
2005年　名古屋演劇ペンクラブ賞受賞、第9回松原英治・若尾正也記念演劇賞受賞。
2005年　KUDAN Project『百人芝居◎真夜中の弥次さん喜多さん』（原作：しりあがり寿）脚本・演出。
2007年　愛知県芸術文化選奨受賞。
2009年　流山児★事務所『田園に死す』初演。脚本・演出（原作：寺山修司）。紀伊国屋演劇賞団体賞受賞。
2010年　七ツ寺共同スタジオプロジェクト「往還－地熱の荒野から－」（あいちトリエンナーレ2010共催事業）。
『りすん』初演。脚本・演出（原作：諏訪哲史）。
2013、2015年　盟友松本雄吉との共同台本、パルコプロデュース『レミング～世界の涯までつれてって～』（原作・寺山修司、演出・松本雄吉）。
2018年　ITOプロジェクト糸あやつり人形芝居『高丘親王航海記』初演。脚本・演出（原作：澁澤龍彦）。
2019年　少年王者舘『１００１』作・演出　（新国立劇場-小川絵梨子演劇芸術監督-2018/2019シーズン）。
2022年　東海ラジオ主催『不思議の国のアリス』演出・構成・脚本（原作：ルイス・キャロル）。
2023年　糸あやつり人形一糸座『少女仮面』（作・唐十郎）演出。
2023年　少年王者舘新人公演『夏の夜の夢』脚本・演出（原作：W.シェークスピア）。
2024年予定　7月～8月少年王者舘「それいゆ」作・演出
11月流山児★事務所「冥王星の使者」（原作・高取英）脚本・演出。

著作類
星ノ天狗／御姉妹：ペヨトル工房
それいゆ(ヨムゲキ100)：えんげきぶっく
平太郎化物日記：北冬書房
天野天街萬華鏡：北冬書房(画集)
つげ義春「必殺するめ固め」映画用絵コンテ：北冬書房
夢+夜: 天野天街脚本集：北冬書房
くだんの件 -天野天街作品集-：北冬書房
映像作品
ミュージック・クリップ「ペタル」「チカチカ」（遊星ミンツCD-ex）
映画監督作品「トワイライツ」DVD